講評

2012年5月13日 B級ダンス競技会

5月13日 B級ダンス競技会/ DSCJラテン B級 講評
二ッ森亨ダンスアカデミー/二ツ森 由美 先

《Samba》
 170番 ピボット等、スタンダードの要素を取り入れたフィガー系はとても上手い。
     クルザドーズウォークからクルザドーズロックスにおいてはボディアクションがもっ
     と見たいです。
  53番 特に男性の体はバネがあり、ボディリズムがよく見えます。ボディをツイストさせる
     こともナチュラルでいいです。そして何よりも二人のフォーカスがとても 良いです。
  49番 ルックスも良く、ラインも綺麗でナイスカップルです。今後更に期待しています。

《Chachacha》
  51番 エネルギッシュで非常にヤル気を感じます。これはコンペでは大切なことです。
     プラスして欲しいことは足元の処理や足さばきを丁寧にすることです。
  53番 やはり二人のフォーカスがよく、ルーティンの見せ方も上手ですね。
     チャチャチャらしく男女のplayしている感じのストーリー表現も見えます。
  54番 ファッショナブルでリズム感もあり、ボディもよく使っています。格好いいのですが、
     カジュアルというかたまにルーズな表現に見えてしまう時があるのでもう少しコンペ
     ティティブな要素があってもいいのかしら?と思いました。

《Rumba》
  49番 特に女性にラテンムードがあります。カップルとして踊りを作り上げようとトライし
     ていることに好感が持てます。
  53番 手だけでなく体から相手に伝わっていくコネクションが良く、カップルダンスとして
     良く踊っています。
 170番 男性の首、肩のラインは崩れず、いつでも綺麗で丁寧に踊っています。

《Pasodoble》
 パソドブレは予選の時から多くの組がそうなのですが、他の3種目と比べて弱いのが残念で
 した。弱く感じる原因はパソドブレのキャラクターをしっかりと表現されていないからだと
 思います。やはりパソドブレのキャラクターといえばマタドールだと思うのです。
 実際にケープ(なければ代用できる布)を使ってシェイプの練習をすると、イメージしやす
 いはずです。シャッセケープ系のフィガーにはとても役立ちます。必ず皆さんの振付の中の
 フィガーに意味があります。女性もここのフィガーではケープの役割をする、もしくはあえて
 スパニッシュジプシースタイルにする、と明確にイメージして欲しいのです。        
 (私は個人的には牛の役割はあまり演じませんでしたが・・・。)
 パソドブレの注意点としてよくフレームのことを言われると思うのですが、もちろん二人で組
 んだ時のフレームもしっかりとしなければいけませんが、ソロの部分でも男性ならマタドール
 が登場する時のショールを前腕にかけてみると何故肘を張っていなければならないのか分かり
 ますし、女性もビッグスカートを振って練習すると、パソドブレ独特のアームワークが 理解
 できると思います。

 とにかく皆さんはA級を目指し、昇級するだろう選手の方々ですから、振付をこなすことで 
 一生懸命ということだけでなく、各種目のキャラクターをしっかりと表現していってください。
 もちろん、基本的なテクニックも重要ですが、もっともっとパフォーマンスをして頂きたいな
 と思いました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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