講評

2013年6月16日 JDCカップダンス2013選手権大会プロフェッショナル ボールルーム 部門 講評

開催日   : 2013年 6月16日(日曜日)

開催場所  : ベルサール新宿 セントラルパーク

競技会名  : JDCカップダンス2013選手権大会

競技区分  : プロフェッショナル ボールルーム 部門

講評担当  : 今村成親 先生
 
ワルツ 1次予選
  9番 右腰の引き込みが弱い様に見えます。
     結果として、詰まって見えてしまいます。
  6番 腰がサイドに振れていません。
     ボディーサイドがしなやかに振り出ていません。
 11番 前側に空間があるのは良いのですが、空間の出し入れがありません。
     結果として、前側を含めた空間の表現が無くなってしまいます。
 19番 軽くしなやかにムーブメントが作られていて、素晴らしいです。
 15番 この段階では、良く踊れています。
     これが、どの種目、どのラウンドでも、続くと良いですね。
 35番 膝・腿・骨盤の出し入れに工夫をすると、もっともっと良くなると思います。
     そうすれば、振り抜けが良くなり、本当のスピードやパワーが出てくると思います。
     ふとしたところで、いびつな動きになってしまいます。
     勿体ないです。
 37番 根本的に軸の作り方と、組み方が、良くありません。
     女性との関連が無くなってしまいます。
     結果として、歪んでしまいます。
 41番 今日は、右手・右サイドの引き上げと、骨盤が連動していません。
     結果として、左サイドが落ちたり、外れたりしてしまいます。
     もう少し、V字やW字の組み立てを意識されると良いと思います。
 49番 立ち方、組み方が、大変に良くなってきました。
     以前は、表面上のしなやかな動きを求め、強引に動いていました。
     その為に、体を逃がして、崩して、体重移動をしていました。
     現在、改良していく過程で、振り抜けなくなってしまうところが出てきます。
     今までかわして踊っていたのが、かわさなくなるので、振り抜けなくなります。
     しかし、きちんとしなければ、これからの未来は無いですので、我慢の時です。
 
ワルツ 2次予選

 16番 ゆったり、良く踊れています。
     足の上での持ち上がりも素晴らしいです。
     流れと音楽が少し合って見えません。
     勿体ないです。
 31番 二人の間合いが、少し合っていないように見えます。
     呼吸が合っていない状況になってしまいます。
     踊り始めで、まだエンジンがかかっていない時に、どう呼吸を合わせるのかは
     重要です。
     それと、ライズからシェイプした後、次に繋がらず、雑になってしまいます。
 45番 どんどん、月々日々、上達しています。
     毎回、二人で研究したものを、きちんと形にしてくるのは、尊敬致します。
     試合の度に、拝見するのが楽しみで、待ち遠しいくらいです。
     ここ1年の成長の中で著しいのは、足からの体の持ち上げの成長です。
     結果として、サポーティングフットから来るムーブメントが良く見えます。
     とても素晴らしいです。
     今後、2&からの動きと、1からのライズからサイドへの見せ方を磨いて行くと、
     更なる表現力が付くでしょう。
 
ワルツ 3次予選

 15番 少し崩れてしまうところが出て来てしまいました。
     男女の横の幅が合わなくなってしまいます。
     フットポジション、レッグの向き、ボディーポジション等、工夫すると良いと
     思います。
     特に、ポジションが変化する時にどうなるのかを研究すると、ブレがなくなって
     くると思います。
 25番 女性、左回りの際、前進する時に、左足から右横への動きがあまくなって
     しまいます。
     軸の移り変わりですが、ステップによって綺麗に軸が変わる必要があります。
     それが無駄にジグザグに動いてしまう為、ブレてしまいます。
 38番 バックの際、フットポジション・ボディーポジションがあまくなってしまいます。
     その時、相手をどの様に通すのかが重要です。
 48番 2の時、足からの持ち上げが弱くなってしまいます。
     ワルツの一番おいしいところです。
     ステップによって、使い分ける事が出来ましたら、更に良くなるでしょう。
 
ワルツ 準決勝
 47番 根本的な振り子の際、ムーブメントの作り方が、良く見えません。
 
ワルツ 決勝
 35番 タンブルターン等で、巻き込んでしまい、丸く見えます。
     プログレシブに振り子を作り、プロミナードピボット等に入る事が重要です。
     勢いは大事ですが、根本的土台がないと、勿体ないです。
 48番 重くなってきました。
     サポーティングフットからの動きが無くなって来ました。
 19番 素晴らしいパートナーです。
     良く動けています。
     個人的には、最高のパートナーに見えます。
 
タンゴ 1次予選
  9番 女性の足首・膝・股関節の関連性のパターンが良くありません。
     もう一つ、胴体が真っ直ぐになってしまうと言う事もあります。
     しかし、足首・膝・股関節の可動域が不十分な事の方が重要に見えます。
 26番 おへそから、肋骨、そして脇の下への繋がりが弱く見えます。
     膝・股関節の幅と連動すると、もっと良くなります。
     体の組み立てが良くなると、存在感や広がり、大きさが出てくると思います。
     パワー不足も解消されてくる事でしょう。
 33番 たまにですが、組み方が良く見えません。
     一体感が無く見えてしまいます。
     単にお互いが打ち合わせしたステップを、頑張って動いている様な状況です。
     要所、要所は、出来ていますが、根本的なムーブメントを作る時に、なくなります。
     二人の連動と共にムーブメントを作って下さい。
     器用さだけで踊るなら、勿体ないです。
 30番 腿のパワーが弱く見えます。
     腰から腿の後ろ側の筋肉を背中の張りに繋がっていません。
     結果として、腰が前に入り過ぎてしまい、立ちが弱く見えてしまいます。
     前に入れるところと、立つところと、使い分けられると良いと思います。
     出し入れを上手く使って下さい。
 41番 少し雑になって来ました。
     体重移動と両足のステップとの関連が無くなってきました。
 48番 復帰後、どんどん良くなっています。
     嬉しい限りです。
     フォールアウェイウィスクのターンのタイミングと回転量に工夫が必要です。
     現状では、コンビネーションが良く見えません。
 
タンゴ 2次予選
 16番 左回りの時、右足後退の引き込みの時間が短く、左に開きやすくなってしまいます。
     引き込みながら、自分の表現をもっと意識すると、良くなります。
     バックラインの表現とかです。
     左回りの回転の初期動作が弱く見えます。
     相手を促すリードがあまく見えます。
     体重移動・回転・リード等のコンビネーションが連動すると、最高です。
 26番 まだ、突っ込んで見えます。
     P.P.で、左サイドが落ちてはいませんが、頭が突っ込んで見えてしまいます。
     右膝・右足の角度。向き、左腰を左足に乗せるための左膝・左足の角度の
     コンビネーションが合わないとヘッドポジションが良くなりません。
 45番 素晴らしいです。
     女性の仕掛けが、上達しています。
     単にフォローするだけではなく、フォローしつつ上手く仕掛けています。
     ただ、少し、余分なネックアクションも付いてしまいます。
     引き込みの初期動作や1歩前の動作で、腿を軽く上手く使って、
     上腕に繋げ、インバイト出来たら、もっと、しなやかで、素晴らしい踊りに
     なる事でしょう。
 
タンゴ 3次予選
 21番 部分的にばらつきが見えてしまいます。
     勢いで踊ってしまい、ステップのコンビネーションが無くなってしまいます。
     出し足よりも、サポーティングフットの意識を高める事が重要です。
     引き寄せから、次への初期動作を含めた出し方に気を付けて下さい。
 47番 動きはシャープで良いのですが、ステップとステップの間が、重要です。
     いわゆる行間が重要なのです。
     スウィングダンスもそうですが、イメージだけで踊れてしまうので、これからは、
     ステップとステップの美味しいところを育てて行く事が大切になって来ます。
 
タンゴ 準決勝
 26番 ビッグトップ等の後のリバースピボットの際、左足の体重の抜けが悪いです。
 16番 これから1流のダンサーになる為には、横へ表現が必要になって来ます。
     ローテイションだけでは、丸く見えてしまいます。
     シャープに横に抜けないと厳しくなって来ます。
 
タンゴ 決勝
 31番 気合が入ると、二人の兼ね合いが無くなります。
     特に腿の関係性がありません。

 
ヴェニーズワルツ 1次予選

  3番 このヒートの中で、1番良く見えます。
     断トツに素晴らしいです。
 12番 フリッカールの際、踵に体重が入っていません。
     踵に体重を引き込むことが出来ると、他の種目・ステップが上手くなります。
     サポーティングフットが永く使えるようになり、
     スピード、パワー、安定感等が増します。
     第2のダンスライフが更に充実される事を心より願っております。
 21番 ナチュラルターンの1の足の上で、レッグや上半身がどの様に回転して行くのか、
     右の軸を中心にローテイションにどの様に繋げていくのか、研究して下さい。
     ちなみに、他の種目では、良く出来ています。
 26番 今日は、ローテイションを意識し過ぎて、フィニッシュの良さ(表現)が
     見えにくいです。
     変革の時期ですから、そんなに気にする必要はありません。
     表現における自分の長所(武器)を良く理解しておけば大丈夫です。
 30番 たまに、体重移動と、足の出と、上半身が合わなくなり、引っ掛かってしまいます。
     体重をサポーティングフットに残して下さい。
     そして、足と体をすうーと出すイメージが大切です。
     非常に良いダンサーです。
     勿論、ヴェニーズワルツも素晴らしいです。
     これからは、圧倒的になる(頭2つ3つ抜ける)必要が出てきます。
     大得意種目になる事を楽しみにしております。
 42番 左手が下がってしまいます。
     左肘よりも左手の方が低くなってしまう様な状況すら、起こってしまいます。
     根本的な枠の作り方とサイドへの振り出し方を改善する必要があります。
     表現方法、運動のイメージを研究して下さい。
 38番 非常に良く踊れています。
     女性、ナチュラルターンの4歩目です。
     3歩目から4の前半、4歩目の上、4歩目の後半で、
     どの様に引き込み、ターンし、相手を流し、フォローするのか。
     コンビネーション等、改善の余地があります。

 
ヴェニーズワルツ 2次予選
 16番 根本的な運動が良く見えます。
     改造しているものが、ワルツでも良く見えました。
     ナチュラルターンで、右を向くのが少し早いです。
     リバースターンでは、倒し込みで踊ってしまっています。
     1の時に左が落ち過ぎてしまいます。
  3番 とても良く見えます。
 26番 良く踊っています。
     左回りで、足がザクザク入るのは素晴らしく上手くなっています。
     ふとした時に、そうならない(足が入らなくなる)のは、勿体ないです。
     人を避けたり、コーナーを切れ込んだ場合でも、それが出来ると勝ちやすくなります。
 45番 ナチュラルターンで、123は、ローリングアクションが良く出来ていますが、
     456で、表現が見えにくくなっています。
     3から4の吸い込みやリードのイメージが弱く見えます。
 
ヴェニーズワルツ 3次予選
  3番 とても素晴らしいです。
     キャリアと培ってきたものと、ムーブメントによってあらわされるイメージとが、
     一体となった、非常に素晴らしいダンスです。
 19番 軽さとスピードのかけ方が、非常に良く見えます。
     表現方法はいろいろありますが、古き良き時代の横に流れるイメージなのか、
     近代的な縦の表現を伴ったイメージなのか、これから華やかさや表現を
     どの様に足して行くのか、研究すると、より楽しく、より充実すると思います。
 31番 振り上りが遅く見えます。(ナチュラルターン123)
     勿論、1は長くとり、スウェイはワルツよりも1拍ずれますが、
     下から入り過ぎてしまいます。
     あくまでも、振り上りに繋がったイメージが無ければ、重くなってしまいます。
     左回りは、更に重く見えてしまいます。
     いかに23の動きを音に表現するのかが重要です。
 35番 悪い時の抱え込みが、見えてきました。
     右が狭いとか、ぎゅーと抱きしめているという意味ではなく、固まってしまいます。
     枠だけのイメージになってしまっています。
     枠で回って踊るのも一つの要素ですが、それだけでは限界がありますし、
     少なくとも、現在の状況では、良く見えません。
     枠のテンションをサイドの動きに繋げる必要があります。
     女性が肘や手のコンビネーションで、サイドの動きを助けると、やり易くなります。
     ただし、男女の関係性が重要ですので、二人で作り上げる必要があります。
 
ヴェニーズワルツ 準決勝
 19番 ナチュラルターン(123)の際、左サイドをしゃくるのは問題ありませんが、
     右の軸が通るところを意識するともっと良くなるでしょう。
     左にしか意識が無い様に見えます。
     女性の左軸を立てるリードと、自分の右軸を通す事の関連性が出てくると、
     理想的です。
     ナチュラルターンの3から4の際、ターンの初期動作が少しだけ早い様に見えます。
     吸い込みと、ローテイションとの関連性が出てくると良くなると思います。
 
ヴェニーズワルツ 決勝
     決勝に残るべき選手が残りました。
     この6組は、安心して踊りを拝見する事が出来るダンサーです。
     5種目総合なら、間違いなく、この6組が残った事でしょう。
     成績は、運・不運等、色々な事があります。
     大切な事は、目先の成績に惑わされずに、良いダンスを心がけ、磨いて行く事だと
     思っております。
 16番 後半重くなってきました。
     しょうがない、と言えば、しょうがないですが。
     ナチュラルターン(456)の際、ローリングアクションが使い切れて
     いないように見えます。
 26番 縦のストレッチの表現が、一番、良く見えます。

 
スローフォックストロット 1次予選

  3番 女性、スリーフォールアウェイの4、5、6で、ボディーターンが多過ぎます。
     もっと、前進からサイドに抜けて行き、相手を受ける事が重要です。
     ボディーを閉じ過ぎてしまっています。
     日本のダンス界のみで強調されていますが、
     ボディーを何でも間でも一所懸命、閉じる事は、あまり良くないと思います。
     中級から上級者は、ボディーを閉じようとします。
     超上級(プロ)は、いかに開くべき時に開くかです。
     閉じたら逆効果です。
     出し入れが重要だと思います。
     少し右サイドを開くパターンも研究してみては如何でしょうか。
     (特にフェザーフィニッシュ等)
 26番 全般的に、1の足の上にいる時間が短く感じます。
     この意味は、変にスローーーー、と、長く足に留まると言う意味ではありません。
     そんな事をしてしまったら、ムーブメントは止まってしまいます。
     サポーティングフットとしての使い方があまいと言う意味です。
     通過の際のフットプレッシャーで、ライズをゆっくり始める。
     直ぐに上がるのではなく、高さを保ちプレスする感覚が重要です。
 34番 女性の左肘を無駄に上げています。
     無駄に頑張っても、良く見えませんし、効果がありません。
     肘を上げれば頑張っていると言う様な変な概念は変えた方が良いと思います。
     男女とも、しなやかで、とても良いものを持っていますので、
     感覚やビジョンを切り替えられれば、大成長すると思います。
 35番 ふとした時に軸がぶれます。
     それは、センターが真っ直ぐ過ぎるからではないでしょうか。
     自分の背骨が中心に回ってしまいます。
     ラテンなら良いのですが、ボールルームにおいては、問題が起こります。
     自分では真っ直ぐのつもりでも、人から見れば歪んでいます。
     自分の左軸と相手の左軸との関係性、自分の左軸からのシェイピング等、
     関連性を研究して下さい。
 48番 女性、ネックのアクションに対して、鎖骨と肩が動き過ぎてしまいます。
     勿論、動かない事は無く、動かなければなりません。
     首のひねり方に工夫が必要です。
     自分の感覚よりも、曲がった感覚が正しい場合があります。
     首を立てて、少し歪めながらシェイプする様な、特殊な感覚が重要です。
     (言葉では伝えにくいですし、誤解を生みやすいので気を付けて下さい。)
 
スローフォックストロット 2次予選
 16番 やはり、1番の得意種目ですね。
     本質的で自然体の素晴らしい動きで、背中が綺麗に動いて行くのが見えます。
     人を避けたりした時で、真っ直ぐに動いた場合、当たり前ですが、苦しくなります。
     特に女性は、そのまま、フォローすると、とても苦しいです。
     CBMPでの後退を、うまくかわしながら踊れると楽になって来ます。
     競技会では、必要なテクニックになって来ます。
 31番 4の時、綺麗に降りられません。
     振り出しが、合わなくなってしまいます。
     結果として、1の時、回転等、二人のハーモニーがなくなってしまいます。
 45番 2歩目(カウント3)の時、持ち上げながら体をフライトさせた状態で、
     どの様に通過していくのか。
     ある時は、ストレッチでふわっと表現しながら通過。
     ある時は、なだらかな山を越えて行くように通過、等々、何かしらの表現がないと、
     動きが滑らかに繋がって行かなくなってしまいます。
     特にフェザーフィニッシュでは、重要になって来ます。
 
スローフォックストロット 3次予選
  9番 ライズ(アップ)をすると、しっぱなしになってしまいます。
     無駄に高い位置をキープしてしまいます。
     ムーブメントの流れを作りきれなくなっています。
     足で頑張って上がっているだけでは、動きは止まってしまいます。
     又、体重の上下運動だけではなく、体重移動を通して、二人がどの様に
     入れ替わるのかが重要です。
 29番 アップの状態で、どの様にムーブメントを繋げて行くのかが重要です。
     トウ(ボール)で立っている時に、足が点でしか使えていません。
     どれだけ足を使えるのか、どれだけコントロールして体重移動に繋げていけるのか、
     足の中を体重が移動するイメージが重要です。
 
スローフォックストロット 準決勝
 31番 アウトサイドスピン等の後から次の動きへの繋がりが、甘くなります。
     タンブルターンでも、足の上での持ち上げが弱くなり、滞空時間がありません。
     結果として、二人の入れ替わりで、タイミングの不都合やずれが生じてしまいます。
 
スローフォックストロット 決勝
 45番 女性の腰が重くなってきました。
     この様な状況で、どこを引き上げ、どこに意識するのかは、重要です。
     腿が使えない状況になっています。
     では、がむしゃらに動かせばよいのか、と言ったら、勿論、違います。
     腿を一生懸命、動かすのではなく、足首から反対側の腿が動く様なイメージ等が
     大切です。

 
クイックステップ 1次予選

  3番 ふとした時に、重く見えてしまったり、遅く見えてしまったりします。
     動きは軽快に良く踊れていますが、音が軽快に見えない時があります。
     他の種目では、縦のストレッチ(腿から自分の軸を立てる)が出来ています。
     クイックステップで、どこにバランスを置き、どの様に縦の立ちを見せていくのか、
     研究してみて下さい。
     勿論、他のダンサーよりは、十分に軽快に見えますが、今後の躍進には必要です。
 15番 ホップした時、どこに表現が出てくるのかが、見えてきません。
     例えば、右のホップの時、右の軸をどの様に抜け、どの様にシェイピングに、
     繋がって行き、どの様に体重移動に繋がって行くのかを研究してみて下さい。
 30番 トウで踊っていても、足の裏のいろいろな方向へ体重は抜けて行かなくては
     なりません。
     それが、前側だけにバランスがあり、回転や運動も前側だけで行っています。
     結果として、膨らみが無く、単純になってしまいます。
     又、きちんとした体重移動が成長しなくなりますし、
     本当のパワーが出せなくなってしまいます。
     改良すれば、引き出しが多い素晴らしいダンサーになる事でしょう。
     上記の理由で、女性のヒップが重く見えてしまいます。
     自由に骨盤を振れないので、そうなります。
     彼女は、大変に素晴らしい身体能力を持っています。
     改善されれば、長所が前面に出てきますし、もっと楽に踊れると思います。
 48番 ホップ等で、一生懸命、足を上げています。
     表現やムーブメントに繋がらない無駄な頑張りです。
     両足のコントロールと表現を考え直して下さい。
     着地後、どの様に、立ち足と使い、どの様に出し足を出して行くのか、
     関係性とムーブメントへの繋がりを研究してみて下さい。
 
クイックステップ 2次予選
 31番 少し重くなってきました。
     例えば、2の左足から右足の引き込みに繋げ、更に次のステップに繋げて行く。
     それが無いと、一つ一つの動きがきれてしまいます。
 39番 頭が突っ込んで見えます。
     サイドに動いている時でも、突っ込んで見えてしまいます。
     ヘッドポジションを前にする事は大賛成ですが、揺れてしまうのは良くありません、
     存在感、アピール、目線にどの様に繋げて行くかは、今後の課題となるでしょう。
 
クイックステップ 3次予選
 11番 前がかりになってしまいます。
     クイックステップの前バランスと、前がかりは違いますのでご注意下さい。
  9番 足の掴みが弱いです。
     結果として、突っ立ちでリードしてしまいます。
     そして、ムーブメントに繋げて行けません。
     特に、トウの時に目立ってきてしまいます。
 31番 女性のバランスが、もう少し高い位置の方が良いと思います。
     重心点が胸にあるようなイメージです。
     浮や軽さ、音を表現し易くなります。
     バテなくなり、ずり落ちた様にならなくなります。
 30番 足だけで飛んでいます。
     腿の後ろから背中を立てるイメージや、立体的なローリングアクションの
     イメージが重要になって来ます。
 38番 総合的に良く踊れています。
     引き込みが弱く見えます。
     それは、下方向や斜め下方向ではなく、ほぼ、水平方向への引き込みです。
     足の掴みが弱い為に、そうなります。
     前進もそうですが、すっと、CBMPに自分の体を振り出せないのは勿体ないです。
     足の掴みのパワーが付いてくると、もっともっと素晴らしいダンサーになる事は、
     間違いありません。
     又、他の種目も、根本的なスピードやパワーが付き、楽になってくるでしょう。
 
クイックステップ 準決勝
 15番 前進のホップで、詰まってしまいます。
     足の抜けと体重移動との連動が悪く見えます。
 
クイックステップ 決勝
 16番 疲れてきた事もあると思いますが、右回りのホップの際、右足から左足の
     振り出しが弱くなっています。
     結果として、回転不足や、二人が離れてしまい、バラバラになってしまいます。
     苦しければ苦しいほど、足は相手に近い場所にステップしなければなりません。
     不思議な事ですが、多くの場合、頑張って相手から遠い場所にステップしてしまう
     傾向にあるのです。
     対処力は、競技会には、必要不可欠な事ですので、研究してみて下さい。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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